公開日: 2026年04月08日

最終更新日: 2026年04月08日

オフィスの内見チェックリスト50項目|見落としゼロで物件を選ぶ方法

オフィスの内見チェックリスト50項目|見落としゼロで物件を選ぶ方法
50項目内見時の確認チェックリスト数
見落とし防止移転後トラブルをゼロにする
書面確認口頭だけでは不十分な重要事項
📋 この記事を読むとわかること
  • 内見前・内見中・内見後に確認すべき全50項目
  • 見落としやすいポイント(電気容量・防音・空調・B工事)
  • 仲介会社・管理会社に書面で確認すべき事項
  • 複数物件を比較するための採点シートの使い方
  • 内見時に必ず持参すべきもの・記録方法

オフィスの内見は「なんとなく見た」では意味がありません。移転後のトラブルの多くは内見時の確認不足が原因です。本記事では移転のプロが実践する50項目のチェックリストを公開します。

内見チェックリスト 重点確認5カテゴリ カテゴリ 主な確認項目 見落としやすい点 確認方法 設備・電気 受電容量・コンセント数・空調 kW数・三相200V有無 管理会社に書面確認 セキュリティ 入退館管理・防犯カメラ・鍵 共用部の管理体制 実際に夜間確認推奨 法令・規制 用途地域・消防設備・バリアフリー 改装制限・B工事範囲 仲介会社経由で確認 契約条件 解約予告・原状回復範囲・B工事 特約の有無 重要事項説明書を熟読 周辺環境 騒音・飲食店・コンビニ 昼夜の雰囲気差 異なる時間帯に再訪 ▲ 一般的な目安。物件・条件・時期により異なります(当社実務経験より)。
▲ 内見チェックリスト 重点確認5カテゴリ

1. 内見前の準備(5項目)

  • 自社の必要面積・坪数の計算を事前に完了させる

  • 必要設備リスト(OAフロア・空調・電気容量・24時間等)を書面化する

  • スマートフォンまたはデジタルカメラを準備(動画・写真撮影用)

  • メジャー(5m以上)を持参して実寸測定に備える

  • 仲介会社に「電気設備図面・建築確認年・管理会社連絡先」の事前開示を依頼する

2. ビル外観・共用部(10項目)

  • ビルのグレード・外観・エントランスの清潔感と格式を確認

  • エントランスのセキュリティ(有人受付・ICカード・インターホン)

  • エレベーターの台数・待ち時間・積載量(大型什器の搬入可否)

  • 駐車場・駐輪場の有無と台数・月額費用

  • 共用トイレの男女分離・清潔度・洋式比率

  • 廊下・共用部の照明・空調の状態

  • ゴミ置き場の位置・分別ルール・管理状態

  • 喫煙場所の有無と位置(非喫煙者への影響確認)

  • 搬入口・搬入ルートの幅・高さ(大型什器の搬入シミュレーション)

  • 近隣の騒音源(線路・幹線道路・工事現場)の確認

3. 貸室内部(15項目)

  • 実際の床面積を歩測・メジャーで確認(図面との誤差チェック)

  • 天井高を測定(OAフロア後の実効高さを計算)

  • OAフロアの有無・高さ(mm)・パネルの状態

  • 窓の数・採光・眺望・日射遮蔽の有無

  • 柱の位置・数(レイアウト効率に影響)

  • 電源コンセントの数・位置(増設の必要性確認)

  • 空調の種類(個別/中央)・吹き出し口の位置・温度調整の自由度

  • 照明の種類・照度・スイッチの分割制御

  • 壁・天井・床の状態(傷・汚れ・水染みの有無)

  • インターネット回線の引き込み状況・利用可能な回線種別

  • 電話配管・LANコンセントの位置と数

  • 給湯室・シンクの有無・位置

  • 貸室内トイレの有無(専用か共用か)

  • 防音性の確認(壁を叩く・隣室の音が聞こえるか)

  • 臭い・カビ・結露の痕跡(過去の水漏れ・湿気のサイン)

宅地建物取引士のコメント

「内見は1回でいいですよね?」とおっしゃるお客様には必ず「最低2回来てください」とお伝えしています。昼間は静かでも夕方になると近隣の騒音が気になる物件、晴れた日は明るいのに雨天時は暗い物件——1回の内見では見えないリスクが多くあります。特にB工事の範囲と電気容量は書面で確認しないと後で後悔する代表的な項目です。

4. 設備・契約条件(15項目)

  • 受電容量(kVA・kW)を管理会社に書面で確認

  • 三相200V電源の引き込み可否(サーバー・大型機器用)

  • 24時間入退館の可否・深夜のエレベーター稼働状況

  • 時間外空調費の有無・単価・月平均の発生時間数

  • B工事の範囲(指定業者工事の対象と費用目安)

  • 改装・工事の自由度(間仕切り・防音・床変更の可否)

  • 原状回復の範囲(スケルトン返却か現状復旧か)

  • 解約予告期間(通常6ヶ月・物件によって3〜12ヶ月)

  • フリーレントの可能性(空室期間・オーナーの意向確認)

  • セキュリティシステム(防犯カメラ・機械警備の有無)

  • 非常用発電機の有無・容量

  • 建築確認年(1981年6月以前=旧耐震の可能性)

  • 耐震診断結果・補強工事の有無(旧耐震の場合)

  • 管理会社の対応時間・緊急連絡先・修繕対応の実績

  • 同フロア・同ビルの他テナントの業種(競合・相性確認)

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5. 周辺環境・アクセス(5項目)

  • 最寄り駅からの実際の徒歩時間(地図アプリではなく実際に歩く)

  • 周辺の飲食店・コンビニ・郵便局・銀行の位置確認

  • 雨天・混雑時のアクセス問題(屋根付き通路の有無等)

  • 社員の主要居住エリアからの通勤所要時間シミュレーション

  • 取引先・顧客の主要拠点からのアクセス確認

宅地建物取引士のコメント

「直感でこの物件に決めました」というお客様が時々いますが、後から後悔するケースも少なくありません。採点シートを使って定量比較することで「なんとなく好き」という感情と「本当に条件を満たしているか」を分離できます。特に賃料と設備の優先順位が人によって違うため、チームで採点して合議制で決めることをお勧めしています。

6. 複数物件の比較採点シート

評価項目 重み(点) 物件A 物件B 物件C
立地・アクセス 20点


面積・間取り 15点


設備(空調・OA・電気) 15点


賃料・コスト 15点


ビルグレード・信頼感 10点


防音・セキュリティ 10点


管理会社の対応 10点


将来の増床・柔軟性 5点


合計 100点


💡 ポイント
  • 内見は必ず複数回(昼・夜・雨天時)実施してください。
  • 昼間は静かでも夜間に近隣の騒音が気になる物件、晴れた日は明るいのに雨天時は暗い物件など、1回の内見では見えないリスクが多くあります。

7. 状況別ネクストアクション

🎯 あなたの状況別ネクストアクション
内見に行く前に確認したい このチェックリストを印刷して内見に持参。仲介会社に事前の書面開示を依頼
内見後に比較したい 採点シートに各物件のスコアを記入して定量比較。感覚だけで決めない
電気容量・設備が心配 仲介会社(オフィサイト)経由で電気設備図面の開示を依頼
内見のセッティングをしてほしい オフィサイトに希望条件を伝えるだけで物件候補のリストアップと内見調整を無料で対応

8. まとめ

内見チェックリストを活用することで、移転後のトラブルを大幅に防ぐことができます。特に電気容量・OAフロア・空調種別・原状回復条件・B工事範囲の5点は口頭確認ではなく書面で取得することを徹底してください。

よくある質問(FAQ)

内見は何回行くべきですか?

最低2回、理想は3回以上です。1回目は昼間(設備・採光確認)、2回目は夕方〜夜間(周辺環境・セキュリティ確認)、3回目は雨天時(通勤環境・建物の防水確認)が推奨です。1回の内見で決断するのは「見落とし」が多く危険です。

内見時に写真・動画を撮ってもよいですか?

原則として撮影可能ですが、事前に仲介会社・管理会社に確認してください。特に入居後の原状回復トラブル防止のため、現状の傷・汚れ・設備の状態を動画で記録することを強く推奨します。

OAフロアの高さはどこで確認できますか?

物件の設備仕様書または仲介会社経由で管理会社に問い合わせてください。内見時にOAフロアのパネルを1枚外してもらい、実際の高さをメジャーで測ることも可能です。

内見でB工事の確認はどうすればよいですか?

「この物件でB工事の対象となる工事範囲はどこですか?」と仲介会社経由で管理会社に書面で確認を依頼してください。内装・電気・空調・防火の各カテゴリがB工事に該当するかを確認します。

複数物件の比較はどうすればよいですか?

本記事の採点シートを活用して、立地・面積・設備・賃料・グレード・防音・管理会社対応・柔軟性の8項目を100点満点で採点してください。感覚だけで決めず定量比較することで後悔が減ります。

参考・出典元

本記事の法律・制度・費用に関する記載は、下記の官公庁・行政機関等の公式情報を参考・根拠としています。

情報源資料・ページ名 / 参照内容
e-Gov 法令検索(総務省)宅地建物取引業法 第35条(重要事項の説明)内見・重要事項説明で確認すべき法定項目の根拠
e-Gov 法令検索(総務省)建築基準法(建物の構造・設備基準)内見時に確認すべき建物の法令適合性の根拠
国土交通省原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)内見時の原状回復条件確認の判断基準

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