公開日: 2026年04月28日

最終更新日: 2026年04月28日

Shibuya REGENERATION Project|渋谷エリア最大規模の再開発と、オフィス移転戦略への示唆【2029年度竣工予定】

渋谷二丁目西地区再開発 渋谷二丁目西地区イメージパース渋谷二丁目西地区イメージパース
出典:東京都都市整備局(渋谷二丁目西地区市街地再開発事業)

「渋谷はITスタートアップの街というイメージが強く、大企業の本社移転先として格が見えにくい」「渋谷駅周辺の再開発はいつまで続くのか、オフィス環境として成熟しているのか」——こうした懸念を持ちながらも、渋谷エリアへの移転を検討している企業にとって、2029年度竣工予定の「Shibuya REGENERATION Project(渋谷二丁目西地区再開発)」は一つの明確な転換点となります。

青山通りと六本木通りに挟まれた渋谷駅東口の高台エリア。渋谷ヒカリエや渋谷アクシュに隣接するこの区域で、敷地面積約18,800㎡・延床面積約322,200㎡という渋谷エリア最大規模のプロジェクトが、2025年度に本体工事着工を予定しており、現在は2029年度の竣工に向けて計画が進行しています。東京建物・UR都市機構が推進する本プロジェクトは、オフィス・ホテル・バスターミナル・教育・住宅を垂直に統合したミクストユース型の開発であり、渋谷駅東口エリアの都市構造そのものを再定義します。

プロジェクト概要

渋谷二丁目西地区再開発 渋谷二丁目西地区再開発の概要図渋谷二丁目西地区再開発の概要図
出典:東京都都市整備局(2023年1月13日 報道発表

プロジェクトについて

本プロジェクトはA・B街区の第一種市街地再開発事業(施行者:渋谷二丁目西地区市街地再開発組合、参加組合員:東京建物・UR都市機構)と、C街区の共同建替事業(事業主体:東京建物等)を一体的に推進する「1特区2事業」の構造です。東京圏国家戦略特別区域の特定事業として内閣総理大臣の認定を受けており、2022年3月に都市計画決定が告示されています。

プロジェクト名「REGENERATION」は、Sustainable(持続可能)の次の概念として掲げられたRegenerative(再生的・繁栄的)に由来します。「今まで誰も見たことのない、新しいシブヤを生み出し続ける」という思想のもと、完成をゴールとせず、継続的に価値を創出する都市装置として設計されています。

物件概要(A・B・C街区)

項目 A街区 B街区 C街区
所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目12番・13番・14番・16番地内
規模 地上5階・地下1階 地上41階・地下4階 地上41階・地下2階
建物高さ 約50m 約208m(渋谷スクランブルスクエアに次ぐ高さ) 約175m
延床面積 約4,200㎡ 約255,000㎡ 約63,000㎡
主要用途 店舗・上空広場 オフィス・ホテル・商業・人材育成拠点・バスターミナル 住宅・生活支援施設(国際水準レジデンス含む)
着工予定 2025年度(本体工事)
竣工予定 2029年度(A・B・C街区同時竣工を想定)

交通アクセス

駅からのアクセス

渋谷駅東口から徒歩圏内に位置し、各街区はデッキで接続されて渋谷駅と周辺市街地をつなぐ歩行者ネットワークが整備されます。渋谷ヒカリエ・渋谷アクシュとの連続したデッキ動線により、雨天時も快適な通勤・来客動線が確保されます。

  1. 東急線・東京メトロ・京王井の頭線「渋谷」駅 徒歩圏内
  2. 東京メトロ銀座線・半蔵門線・田園都市線「渋谷」駅 徒歩圏内
  3. 都営バス・東急バス各線バス停近接

羽田・成田へのアクセスとバスターミナル

B街区低層部には、高速バス・空港リムジンバス・観光バスが集約する大規模バスターミナルが整備されます。約5,000㎡規模のターミナルにより、羽田・成田両空港へのアクセスが同一ビルから完結します。国内外の出張が多い企業にとって、渋谷エリアでは得難いインフラ環境が整備されます。

また、金王坂歩道橋は従来の幅員約2mから約8mの横断デッキへと架け替えられ、A街区とB街区の間の回遊性を高めます。

フロア構成|B街区の都市機能

オフィス拠点として機能するB街区(地上41階・高さ約208m・延床約255,000㎡)のフロア構成は以下のとおりです。

渋谷二丁目西地区再開発 B街区断面図出典:東京建物( 2022年3月24日 ニュースリリースPDF

フロア 用途・概要
中高層部 オフィスフロア。ワンフロア数百坪規模のプレートを想定した構成を活かした本社機能・拠点統合ニーズに対応。(詳細フロア番号は公開情報が確定次第更新予定)
中層部 ホテル。詳細は今後公開予定。
低中層部 人材育成拠点(STEAM教育施設・約4,500㎡)。青山学院大学・国連大学・旧こどもの城が近接する「学びと文化の集積地」としての文脈を継承。
低層部 商業施設・バスターミナル(高速バス・空港リムジン・観光バス)。
地下 熱源機械室・駐車場。

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次世代ワークプレイスを支えるオフィス性能

大規模フロアによる本社統合対応

B街区のオフィスフロアは、中高層部に集約される大規模構成です。渋谷エリア最大規模の延床面積約255,000㎡を持つB街区において、本社機能・拠点統合ニーズに対応できる大規模プレートを確保しています。渋谷駅周辺では渋谷スクランブルスクエアに次ぐ高さ約208mという立地は、採用ブランディングの観点でも強い訴求力を持ちます。

STEAM教育拠点との近接によるオープンイノベーション

B街区低中層部に整備される約4,500㎡のSTEAM教育拠点は、青山学院大学・国連大学・旧こどもの城が近接するエリアの「学びと文化の集積地」としての文脈を継承したものです。教育機能がビル内に入ることで、人材を外部から呼び込むだけでなく、オフィス需要を内側から創出する環境が整います。社外連携・産学協働を経営課題とする企業に適した環境です。

A街区の上空広場とデッキ接続


渋谷二丁目西地区再開発 A街区建物の全景青山通り側からみたA街区建物の全景
渋谷二丁目西地区再開発 横断デッキ
渋谷二丁目西地区再開発 上空広場から見た青山通りへの眺望上空広場から見た青山通りへの眺望

出典:東京建物・独立行政法人都市再生機構 共同リリース(都市計画(素案)の概要 PDF

A街区(宮益坂上)には階段状の「上空広場」が整備され、A・B・C各街区はデッキで接続されます。単一ビルの専有部に閉じたワークプレイスではなく、エリア全体を使いこなす分散型の働き方を支援する環境が生まれます。

付帯施設がもたらす付加価値

ホテルと国際水準レジデンス

B街区中層部にホテルが入居し、来客対応・接待・出張者の宿泊ニーズをビル内で完結できます。C街区には外国人ビジネスワーカー等の中長期滞在需要に対応した国際水準レジデンス(国家戦略住宅含む)が整備されます。グローバル人材の受け入れ環境として、東京駅前エリアとは異なる「渋谷の多様性」を活かした空間設計になっています。

商業・バスターミナル

渋谷二丁目西地区再開発 バスターミナルイメージ出典:東京建物・独立行政法人都市再生機構 共同リリース (都市計画(素案)の概要 PDF

低層部の商業施設に加え、高速バス・空港リムジン・観光バスが集約するバスターミナルが国内外からの来訪者動線を整備します。エリア全体の回遊性は、渋谷ヒカリエ・渋谷アクシュ・渋谷クロスタワーと連続するデッキネットワークによってさらに高まります。

万が一に備えるBCP性能

防災・エネルギー対応

B街区地下には熱源機械室が整備されます。国家戦略特別区域の特定事業として認定された本プロジェクトでは、防災機能の強化と環境負荷低減が整備方針の一つに明示されており、大規模災害時の事業継続性を重視した設計となっています。詳細スペックは公開情報が確定次第更新予定です。

周辺環境・将来性

渋谷二丁目西地区再開発 位置図出典:東京建物・独立行政法人都市再生機構 共同リリース (2023年1月31日 ニュースリリースPDF)

渋谷駅東口エリアは、渋谷ヒカリエ(2012年)・渋谷アクシュ(2024年)・本プロジェクト(2029年度予定)と段階的に再開発が進んでいます。さらに宮益坂地区(2028年度竣工予定)・渋谷二丁目22地区(2031年度竣工予定)も控えており、東口エリア全体の都市価値が中長期的に引き上げられていきます。

かつて「若者文化・商業の街」とみなされていた渋谷は、近年の大規模再開発によってグローバル企業・IT・スタートアップが集積するビジネス拠点へと急速に変貌しており、本プロジェクトはその流れをさらに加速させる存在となります。

渋谷駅東口エリアでは、本プロジェクトに加え宮益坂・神南エリアを含めた再開発が連続しており、エリア全体でオフィス環境の高度化が進んでいます。
渋谷東側エリアの再開発動向と賃貸オフィスをまとめて把握したい方はこちら

→ 渋谷・宮益坂・神南エリア特集を見る

オフィスマーケットへの影響

渋谷エリアでは2027〜2031年にかけて大規模オフィス供給が連続します。本プロジェクト・宮益坂地区・渋谷二丁目22地区の竣工により、既存ビルからの移転需要が顕在化し、築古・中規模ビルからの流出による賃料水準・空室率の二極化が進む可能性があります。2029年度の竣工を見据えた早期の情報収集が重要なタイミングです。

どのような企業に適しているか

渋谷・東京東口エリアでの本社機能統合・拠点集約を検討している企業
IT・クリエイティブ・グローバル企業など渋谷ブランドとの親和性が高い企業
STEAM教育・産学連携・オープンイノベーションを経営課題とする企業
海外人材の受け入れ環境(国際水準レジデンス・バスターミナル)を重視する企業
採用ブランディングの強化を重視する企業(渋谷駅東口・高さ約208m)

300名以上の本社移転や統合移転を想定している場合は、物件比較と並行して移転スケジュールや体制設計の整理も重要です。

→ 大規模本社移転の進め方ガイドを見る

比較検討したい「渋谷・新宿・品川」エリア情報

Shibuya REGENERATION Projectを軸に、貴社のニーズに合わせた周辺エリアの選択肢も豊富です。

エリア 特徴・メリット おすすめの企業タイプ
渋谷・渋谷東口 IT・グローバル企業が集積。再開発が連続しエリア価値上昇中。若手・外国人採用に強い スタートアップ・IT・グローバル企業・採用力重視の企業
新宿・西新宿 9路線直結。首都圏全方面への通勤利便性が最高水準。2029年以降の新築大規模供給 多方面から通勤者が集まる本社・拠点統合
品川・港南 新幹線・羽田アクセス。品川再開発による新拠点が誕生しつつある 全国拠点・国際展開を統括する本社機能

「どのエリアが自社に最適か、プロの意見を聞きたい」

渋谷・渋谷東口エリアのオフィス情報はこちらから確認できます。対面やお電話にてエリアのリアルな情報をお伝えすることも可能です。

→ 渋谷エリアの賃貸オフィス一覧を見る → プロにエリアの相談をする(無料)

建築状況

(建築中の写真・進捗情報を随時掲載予定)

まとめ

Shibuya REGENERATION Projectは、渋谷エリア最大規模の延床面積約322,200㎡を誇るミクストユース型開発です。オフィス・ホテル・STEAM教育・住宅・バスターミナルを一体化した本プロジェクトが示すのは、単一のオフィス供給ではなく、都市・人材・交通を統合した「循環型ビジネス拠点」という新しいモデルです。

「完成がゴールではなく、継続的に価値を生み出す都市装置」というコンセプトのもと、渋谷駅東口エリアの都市構造を根本から再定義します。2029年度の竣工は、移転スケジュール上すでに検討フェーズに入るタイミングです。条件交渉や区画確保を見据えると、早期からの情報収集と比較検討が重要になります。

Members編集メンバー
熊谷 敏幸
熊谷 敏幸次長 / 賃貸オフィス スペシャリスト
宅地建物取引士賃貸不動産経営管理士ファイナンシャルプランナー

賃貸オフィス仲介歴19年。中央区・港区・千代田区・新宿区・渋谷区・江東区など都心エリアを中心に、これまで1,000件以上の賃貸オフィス契約をサポートし幅広い業種のオフィス移転を支援。宅建士・賃貸管理士・FPの資格を活かし、仲介から資金計画まで一貫したサポートが強み。オフィサイトでは都心エリアの市場動向・物件選びに関する記事の執筆・監修を担当。

都心エリア専門賃貸オフィス市場資金計画

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※竣工予定・フロア構成・スペックは東京建物・UR都市機構の公開情報および各報道をもとに記載しています。今後の計画変更により内容が変わる場合があります。

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