公開日: 2025年09月02日
最終更新日: 2026年04月28日
八重洲|東京駅前・日本の玄関口ビジネス拠点の特徴と注目オフィスビル10選【2026年最新】

日本の玄関口である東京駅に隣接し、大規模な再開発を経てその姿を大きく変えようとしている「八重洲エリア」。2023年にグランドオープンした東京ミッドタウン八重洲、同年のYANMAR TOKYO、2025年6月竣工の八重洲ダイビルに加え、2026年竣工予定の日本橋一丁目中地区、2028年竣工予定のTorch Tower、2029年竣工予定の八重洲二丁目中地区再開発など、東京駅前エリア全体で供給される大規模再開発は、八重洲のオフィス市場に歴史的な転換点をもたらします。本社機能の集約や企業ブランディングを検討する企業にとって、早期から動向を把握しておく価値があるエリアです。
八重洲エリアとは?東京駅前・日本の玄関口ビジネス拠点
▸エリアの位置づけ
八重洲は、JR「東京駅」の東側に広がる中央区のビジネスエリアです。大手町・丸の内エリアと並ぶ東京の中核ビジネス拠点として、国内外の大企業・金融機関・商社・専門サービス業が集積しています。2023年にグランドオープンした東京ミッドタウン八重洲を中核に大規模な再開発が進行中で、最新鋭のオフィスビル・国際会議に対応するカンファレンス施設・商業施設・バスターミナルが一体的に整備されました。日本の玄関口としての交通機能と、最先端のビジネス環境が融合した、国際的なビジネス交流拠点としての価値が飛躍的に高まっています。
▸八重洲エリア 概要
東京駅直結という絶対的な立地優位性
▸駅からのアクセス
八重洲エリアは東京駅の目の前に位置し、新幹線・在来線・地下鉄が集積する国内最高水準のアクセス環境を持ちます。多くのビルが東京駅や八重洲地下街と地下で直結しており、天候に左右されずに移動可能です。大手町駅・日本橋駅との徒歩・地下接続により、丸の内・大手町エリアや日本橋エリアとも一体的に利用できます。
- JR各線・新幹線「東京」駅 徒歩1分〜5分
- 東京メトロ銀座線「京橋」駅 徒歩2分〜4分
- 東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅 徒歩1分〜4分
- 東京メトロ丸ノ内線・半蔵門線・千代田線・東西線・都営三田線「大手町」駅 徒歩圏内
▸羽田・成田へのアクセス
東京駅直結の立地から、羽田空港・成田空港への高速バスや電車アクセスも良好です。2022年に開業した「バスターミナル東京八重洲」(東京ミッドタウン八重洲地下)により、全国各地・空港への高速バスが一元化され、海外出張が多い企業や、インバウンド対応が求められる業種にとっても理想的な拠点となります。
賃料相場|2026年最新の八重洲エリア市場動向
オフィサイトが保有する中央区の募集中物件データ(919件)を基に算出した平均坪単価は19,678円です。このうち日本橋・八重洲・京橋・三越前エリア(175件)は21,828円と、中央区内でも高めの水準で推移しています。東京ミッドタウン八重洲・YANMAR TOKYO等の新築大型ビルはさらに上位の水準で募集されており、再開発によるエリア全体の価値向上に伴って今後も賃料は堅調に推移することが予測されます。
▸規模別の賃料・共益費目安
※上記はあくまで目安であり、ビルの築年数・グレード・設備によって変動します。
▸中央区・八重洲エリアの坪単価データ
オフィサイトが保有する2026年4月時点募集中の物件データを基に算出した、中央区・八重洲エリアの最新相場は下記のとおりです。日本橋・八重洲・京橋・三越前エリアの平均坪単価は21,828円(175件)となっており、中央区全体(平均19,678円)と比較してやや高水準で推移しています。
坪数別に見ると、中央区全体では15坪〜30坪で18,492円、30坪〜60坪で19,876円、60坪〜100坪で20,756円、100坪〜200坪で20,676円、200坪以上で20,333円となっており、中規模〜大規模帯が最も坪単価が高い傾向にあります。東京ミッドタウン八重洲・YANMAR TOKYO等の新築大型ビルは上記の平均値を大きく超える水準で推移しており、最新の募集状況は個別にご確認ください。
エリアごとの最新相場・物件数は、オフィサイトの賃料相場ページで随時更新されています。
| → 中央区の賃貸オフィス賃料相場を見る | → 日本橋・八重洲エリアの物件を見る |
東京駅前エリアの大規模再開発|八重洲オフィス市場を変える3大プロジェクト
八重洲エリアのオフィス市場を語るうえで無視できないのが、東京駅前で並行して進む大規模再開発です。2026年の日本橋一丁目中地区、2028年のTorch Tower、2029年の八重洲二丁目中地区という3つの超高層プロジェクトは、いずれも延床30万㎡〜55万㎡、基準階1,500〜1,900坪級の大規模オフィスを供給します。本社機能の集約やグローバル拠点整備を検討する企業にとって、東京駅前エリア全体の供給動向を把握しておくことが、移転戦略を最適化する上で不可欠です。
▸Torch Tower|高さ日本一385m・2028年竣工予定
Torch Tower外観イメージ
出典:三菱地所設計(公式サイト)
2028年の竣工を目指す「Torch Tower(トーチタワー)」は、高さ約385mで日本一となる超高層複合ビルです。東京駅日本橋口前という国内最高水準の立地に、大規模オフィスフロアと世界トップクラスのホテル「ドーチェスター・コレクション」(アジア初進出)が一体化します。三菱地所と東京センチュリーによる共同プロジェクトで、常盤橋街区再開発「TOKYO TORCH」の中核として位置づけられています。
ダイヤグリッド構造による無柱空間で、大規模ワンプレート利用が可能。約7,000㎡の広場と約2kmの歩行者ネットワーク、LEED・WELL予備認証を取得済みで、次世代ワークプレイスに求められる環境性能を備えています。
▸八重洲二丁目中地区再開発|東京駅前最大級1,900坪フロア・2029年竣工予定
外観イメージパース
出典:東京都都市整備局(八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業)
2024年8月に着工した「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は、東京駅前3地区再開発の集大成として位置づけられる、八重洲エリア最大規模のミクストユース型開発です。八重洲ブックセンター本店跡地を中心とした約2.2haの街区に、1フロア約1,900坪の都内最大級オフィス、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、約1,300席の劇場、100店舗超の商業施設が垂直に統合されます。鹿島建設・住友不動産・三井不動産・阪急阪神不動産・ヒューリック・都市再生機構の6社が参画し、2029年1月末の竣工を目指します。
隣接する東京ミッドタウン八重洲とエネルギー連携し、災害時も72時間以上の電力供給を確保。ZEB Ready認証取得予定で、ESG経営やRE100目標を掲げる企業にも適合します。300名〜1,000名規模の本社統合を検討する企業にとって、機能・規模ともに適合しやすい開発です。
▸東京ミッドタウン日本橋|高さ284m・2026年竣工予定
鳥瞰パース(夜景)
出典:三井不動産 (ニュースリリース)
東京ミッドタウン日本橋(日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業)は、日本橋川沿いで進行中の5大再開発プロジェクトの中で最初に竣工予定の大型複合施設です。エリアは日本橋ですが、八重洲・東京駅からも近く、八重洲エリアの選択肢を検討する際に外せないプロジェクトです。高さ284m・地上52階建ての超高層タワーを中核とし、都心最大級のオフィスフロア(基準階約1,900坪)、最大3,000人収容のMICE施設、ラグジュアリーホテル「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」、ハイグレード居住施設が垂直に統合される「ミクストユース複合施設」です。
ZEB認証取得予定で、DBJ Green Building認証や居住施設部分でのZEH認証取得も計画。すでに野村グループや第一三共などの入居が決定しています。日本橋駅3路線直結 + JR東京駅徒歩圏という、都心最高クラスのアクセス性を誇ります。
▸3大再開発プロジェクトの比較
2026年〜2029年にかけて3棟連続で供給される大規模Sグレードオフィスは、東京駅前エリアの賃料水準・空室率の再編を促す可能性があります。築古・中規模ビルからの移転需要が顕在化する一方、大規模フロア(1,000坪超)の選択肢は引き続き限定的で、300名以上の本社統合を検討する企業は早期の情報収集・比較検討が重要です。
注目物件|東京駅八重洲エリアのおすすめ賃貸オフィスビル10選
数ある八重洲エリアのオフィスビルの中でも、特に注目度の高いビルを厳選してご紹介します。新旧さまざまなビルが存在し、企業のニーズに合わせた選択が可能です。
▸01. 八重洲ダイビル
2025年6月に竣工した、八重洲の「今」を象徴するオフィスビル。旧ダイビルの歴史と風格を継承した優美なデザインと、最新の設備が融合しています。ワンフロア約387坪の無柱空間は、企業のニーズに合わせた柔軟なレイアウトを可能にします。CASBEEウェルネスオフィスSランク認証を取得するなど、ワーカーの快適性と環境性能にも配慮された設計が魅力です。
▸02. ミュージアムタワー京橋
低層階に「アーティゾン美術館」を併設するユニークなハイグレードオフィスビル。基準階約400坪、最大天井高4,200mmという開放的な執務空間は圧巻です。免震構造の採用や72時間電力供給が可能な非常用発電機など、BCP対策も万全で、企業の事業継続を強力にサポートします。
▸03. YANMAR TOKYO
2023年グランドオープン。ヤンマーの最新技術が随所に活用された環境配慮型のビルで、オフィスフロアからは東京駅のダイナミックな景観を一望できます。地下で東京駅と直結しており、利便性は抜群。サービスオフィス「サーブコープ」も入居し、多様なワークスタイルに対応します。
▸04. グラントウキョウサウスタワー
世界的建築家が設計した、東京駅八重洲口のシンボル的存在。ワンフロア約626坪の広大な無柱空間と、天井高2,950mmの開放感が魅力です。駅直結の圧倒的な利便性に加え、充実した商業施設「グランアージュ」を併設し、ワーカーの満足度も高いハイグレードビルです。
▸05. 八重洲ファーストフィナンシャルビル
永代通りに面し、日本橋駅直結・東京駅徒歩3分という好立地。ワンフロア約454坪の大型整形オフィス空間はレイアウト効率に優れ、大企業の本社機能や部門統合にも適しています。2007年10月竣工で設備も充実しており、安定した人気を誇ります。
▸06. 八重洲セントラルビル
八重洲中央通りと八重洲仲通りに位置し、視認性が非常に高いオフィスビル。東京駅徒歩4分、日本橋駅徒歩2分と交通アクセスも良好です。基準階約85坪で、中規模オフィスを探している企業に適した整形空間を備えています。
▸07. 八重洲さくら通りビル(現:日本橋さくら通りビル)
東京駅徒歩5分、日本橋駅徒歩2分。美しい桜並木で知られる「さくら通り」に面したオフィスビルです。スタイリッシュなガラス張りの外観が特徴で、基準階は約120坪。3面採光で明るく、開放的なオフィス環境を実現しています。
▸08. 八重洲通りビルヂング
東京駅徒歩3分、八重洲通りに面した利便性の高いビル。1961年竣工と歴史がありますが、2018年にリニューアル工事が完了し、現代のニーズに合わせた設備が整っています。基準階は約99坪。八重洲地下街へのアクセスも容易で、周辺の利便性も魅力です。
▸09. 八重洲加藤ビルディング
東京駅と日本橋駅の双方が徒歩圏で利用できる、利便性の高いビルです。基準階は約60坪で、大きな窓面から採光が良く、明るい執務スペースを確保できます。1階にコンビニエンスストアが入居しており、日常の利便性にも優れています。
▸10. 八重洲Kビル
2023年8月に竣工した新しいオフィスビル。東京駅徒歩1分、八重洲通りに面したガラス張りの外観が目を引きます。基準階は約117坪の無柱空間で、天井高は2,700mmと開放的。最新の設備とBCP対策が施されており、次世代の働き方に対応するオフィス環境を提供します。
新しい働き方に対応|八重洲のフレキシブルオフィスという選択肢
▸多様なビジネスに対応「WeWork」
スタートアップから大企業のプロジェクトチームまで、様々なニーズに対応できるのがWeWorkの魅力です。八重洲周辺では「WeWork 東京スクエアガーデン」(京橋駅直結)などがあり、デザイン性の高い共有ラウンジや充実したコミュニティイベントを通じて、新たなビジネスチャンスが生まれることも期待できます。
▸高品質なサービスが魅力の「サーブコープ」
バイリンガル対応の秘書サービスや、充実したITサポートなど、ワンランク上のサービスを求めるならサーブコープがおすすめです。前述の「YANMAR TOKYO」に入居しており、最高のロケーションと高品質なサービスをすぐに利用開始できます。企業の信頼性を高める一等地の住所を利用できるバーチャルオフィスプランも人気です。
▸フレキシブルオフィスのメリット・デメリット
物件選びのチェックポイント
▸希望条件の優先順位を明確にする
まず、「なぜ移転するのか」という目的を明確にしましょう。「人員増加」「コスト削減」「企業ブランディングの向上」「採用強化」など、目的によって最適なオフィスの条件は異なります。譲れない条件と妥協できる条件をリストアップしておくことが重要です。
▸内見時に必ず確認すべきポイント
図面だけでは分からない点は、内見で必ず確認しましょう。インフラ(コンセントの位置と数、電源容量、空調の効きや調整範囲)、共用部(エレベーターの数と待ち時間、トイレの清潔さや数、給湯室の設備)、周辺環境(ランチ場所の豊富さ、銀行・郵便局へのアクセス、最寄駅からの実際の動線)の3点は特に重要です。
▸契約前の最終確認と注意事項
契約内容の細部までしっかりと確認することが、後のトラブルを防ぎます。特に、原状回復義務の範囲や、入居・退去時の工事に関する規定(指定業者の有無など)は重要なチェックポイントです。不明な点は、遠慮なく不動産会社に質問しましょう。
どのような企業に適しているか
✓本社機能を一拠点に集約したい中堅・大企業
✓グローバル展開を行う企業(海外来客の受け入れ環境として)
✓採用ブランディングの強化を重視する企業
✓来客対応・ショールーム機能を本社に組み込みたい企業
✓東京駅アクセスを軸に全国拠点を統括したい企業
比較検討したい「東京駅・大手町・丸の内・日本橋」エリア情報
八重洲エリアを軸に、貴社のニーズに合わせた周辺エリアの選択肢も豊富です。このエリアは再開発により、多様な選択肢が生まれています。
「どのエリアが自社に最適か、プロの意見を聞きたい」
東京駅エリアのオフィス情報はこちらから確認できます。対面やお電話にてエリアのリアルな情報をお伝えすることも可能です。
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八重洲エリアが変える、東京駅前のオフィス戦略
八重洲エリアは、東京駅至近性・大規模再開発・ブランド訴求力の3点において、現時点で日本最高水準を目指すビジネスエリアのひとつです。2023年の東京ミッドタウン八重洲・YANMAR TOKYO・2025年の八重洲ダイビル竣工に加え、2026年の日本橋一丁目中地区、2028年のTorch Tower、2029年の八重洲二丁目中地区という3つの超高層再開発が連続して供給されることで、東京駅前のオフィス市場は大きな転換点を迎えています。
本社機能の集約やグローバル拠点の整備を検討している企業にとっては、早期から動向を把握しておく価値があります。エリア全体の開発状況とあわせて、継続的に情報収集されることをお勧めします。
賃貸オフィス仲介歴19年。中央区・港区・千代田区・新宿区・渋谷区・江東区など都心エリアを中心に、これまで1,000件以上の賃貸オフィス契約をサポートし幅広い業種のオフィス移転を支援。宅建士・賃貸管理士・FPの資格を活かし、仲介から資金計画まで一貫したサポートが強み。オフィサイトでは都心エリアの市場動向・物件選びに関する記事の執筆・監修を担当。
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