公開日: 2026年04月14日
最終更新日: 2026年04月14日
オフィスの受動喫煙対策ガイド|改正健康増進法への対応と喫煙室設置の確認ポイント

※本記事は賃貸オフィス実務16年・累計1,000件以上の契約実績を持つ専門家が監修しています。
「オフィスの喫煙ルールをどう整備すればよいか」「改正健康増進法への対応が必要か」——そうお感じの経営者・総務担当者向けに、オフィスにおける喫煙ルールの整備・法令対応・物件選びのポイントを解説します。なお法令の適用範囲・義務の詳細は建物の規模・用途・状況により異なります。行政窓口・専門家にご確認ください。
改正健康増進法とオフィスへの適用
2020年4月から改正健康増進法が全面施行され、多くの施設で屋内原則禁煙が義務付けられています。オフィス(事務所)も対象であり、特別な設備なく屋内で喫煙させることは法令に抵触する可能性があります(施設の種別・状況により判断が異なるため、管轄保健所にご確認ください)。
| 区分 | 義務内容 | 例外 |
|---|---|---|
| 第二種施設(事務所・オフィス等) | 屋内原則禁煙 | 要件を満たした喫煙専用室・加熱式たばこ専用喫煙室の設置は可能 |
| 既存特定飲食提供施設(経過措置) | 条件により喫煙可能室の設置が認められた(2020年以前から営業・面積50㎡以下等) | オフィスは対象外 |
※義務の詳細・罰則等は建物の規模・用途・開設時期等により異なります。管轄の保健所または厚生労働省のウェブサイトでご確認ください。
喫煙専用室の設置要件
要件を満たした喫煙専用室を設置することで、屋内に喫煙場所を設けることが可能です。主な要件は以下の通りです(詳細は厚生労働省のガイドラインをご確認ください)。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 出入口の気流 | 室外から室内に流入する気流(0.2m/秒以上)を確保する |
| 煙の流出防止 | たばこの煙が室外に流出しないよう壁・天井等で区画されていること |
| 換気設備 | たばこの煙を屋外または浄化して排気できる換気設備の設置 |
| 標識の掲示 | 喫煙専用室である旨の標識を掲示すること |
※上記は主な要件の概要です。詳細・最新の基準は厚生労働省のウェブサイトまたは管轄保健所でご確認ください。
喫煙専用室の換気・空調については個別空調と中央空調の違いもご参照ください。
社内喫煙ルールの整備
法令対応に加えて、社内の喫煙ルールを明文化することで、社員間のトラブル防止・職場環境の整備につながります。
| ルール項目 | 定めるべき内容例 |
|---|---|
| 喫煙場所 | ビル指定の喫煙所・喫煙専用室のみ使用可。屋内・屋外の利用可能場所を明示 |
| 喫煙時間 | 就業時間中の喫煙回数・時間の目安(ルール化する場合) |
| 加熱式たばこ | 加熱式たばこの扱い(紙たばこと同様に専用喫煙室での喫煙を原則とする等) |
| 禁煙支援 | 禁煙希望社員への支援制度・健康保険組合の禁煙プログラムの案内 |
物件選びでの喫煙環境確認と内見チェックリスト
ビルの喫煙環境は物件ごとに大きく異なります。喫煙者社員が一定数いる場合は、物件選びの段階で確認することが重要です。
内見・物件選びで確認したい喫煙環境チェックリスト
| 確認項目 | 確認先 | ポイント |
|---|---|---|
| ビル共用喫煙室の有無 | 管理会社 | 利用可能時間・場所・換気設備の状況 |
| 専有部への喫煙室設置可否 | 管理会社 | B工事(ビル指定業者)の対象か・排気経路の確保が可能か |
| 屋外喫煙スペースの有無 | 内見時に確認 | ビル敷地内・周辺に屋外喫煙所があるか |
| 退去時の原状回復範囲 | 管理会社・契約書 | 喫煙室設置工事の撤去・原状回復費用の負担区分 |
| 他テナントとの運用ルール | 仲介会社・管理会社 | 共用喫煙室のルール・クレーム事例の有無 |
- ビル共用の喫煙室の有無:共用喫煙室がある場合、テナントが個別に喫煙室を設ける必要がなくなる
- 喫煙室の設置可否:テナント専有部内に喫煙専用室を設置できるか(換気設備工事が必要なためB工事に該当するケースが多い)
- 屋外喫煙場所:ビルの敷地内・近隣に屋外喫煙所があるか確認する
- 消防法との関係:喫煙室の設置は消防法上の内装工事届出が必要なケースがある(消防法対応参照)
よくある質問
改正健康増進法でオフィスの屋内喫煙は完全に禁止されますか?
加熱式たばこはオフィスの執務エリアで使えますか?
喫煙専用室の設置費用はどのくらいですか?
喫煙者と非喫煙者のトラブルを防ぐには?
ビルに喫煙室がない場合はどうすればよいですか?
違反した場合の罰則はありますか?
物件選びで喫煙環境を確認するには何を聞けばよいですか?
禁煙を社内ルールにすることはできますか?
喫煙環境は「入居後に考える」と調整コストが大きくなりやすいテーマです。共用喫煙室の有無・専有部への設置可否・原状回復条件は、物件比較の段階で確認しておくことをお勧めします。
📎 参考・出典元
| 情報源 | 資料・根拠 |
|---|---|
| 厚生労働省 | 受動喫煙防止対策(改正健康増進法)屋内禁煙義務・喫煙専用室の設置要件の参考として参照 |
| e-Gov法令検索 | 健康増進法受動喫煙防止の法的根拠として参照 |
| オフィサイト仲介実績 | 喫煙ルール・喫煙室設置に関する社内調査・実務経験(目安) |





