公開日: 2026年03月30日

最終更新日: 2026年04月03日

オフィス移転費用の総額シミュレーション|20坪・50坪・100坪・200坪別

オフィス移転費用の総額シミュレーション|20坪・50坪・100坪・200坪別
3カテゴリ費用の全体構造
最大30%増繁忙期の追加コスト
20〜30%確保すべき予備費率
📋 この記事を読むとわかること
  • 移転費用の3カテゴリ構造(退去費・入居費・内装引越し費)
  • 20坪・50坪・100坪・200坪別の具体的な費用シミュレーション
  • 費用を左右する5大要因とその影響額
  • フリーレント・セットアップ物件でのコスト削減効果
  • 予算組みの考え方と予備費の設定方法

オフィス移転にかかる費用は「賃料の6〜18ヶ月分」と言われますが、実際には物件の種類・規模・エリアによって大きく異なります。本記事では移転費用の全体像から坪数別シミュレーションまで、実務ベースで徹底解説します。

移転費用3つのカテゴリと二重コスト期間の落とし穴 ①退去コスト(旧オフィス) 原状回復工事費 解約予告期間中の賃料 目安:坪5〜15万円 ②入居コスト(新オフィス) 保証金・仲介手数料 内装工事・家具・IT設備 目安:賃料の6〜18ヶ月分 ③引越し・諸費用 引越し業者・行政手続き 名刺・封筒刷新等 目安:数十万〜200万円 ⚠️ 二重コスト期間の落とし穴 旧オフィスの賃料 + 新オフィスの賃料が同時に発生する期間 100坪・坪2.5万円で1ヶ月 = 250万円の追加コスト/フリーレント期間内に工事完了でゼロにできる ▲ 当社実務経験ベースの目安。物件・条件により異なります。
カテゴリ主な費用項目目安
旧オフィス関連原状回復・解約予告期間賃料坪5〜15万円
新オフィス関連敷金・礼金・内装工事費賃料の6〜18ヶ月分
二重コスト期間旧新オフィスの重複賃料1〜3ヶ月分
オフィス移転費用の内訳比率(標準ケース・100坪の場合) ②入居コスト(新オフィス) 保証金・内装工事・家具・IT 約60% ①退去コスト 約30% ③約10% ②入居コスト(保証金・内装工事・家具・IT設備)  → 賃料の6〜12ヶ月分相当  最大の支出カテゴリ ①退去コスト(原状回復工事・解約予告期間中の賃料)  → 賃料の3〜6ヶ月分相当  見落としが多い要注意項目 ③引越し・諸費用  → 数十万〜200万円程度 ▲ スケルトン物件・標準仕様の目安。Aクラスビル・原状回復条件によりは大きく変動します(当社実務経験ベース)。
▲ オフィス移転費用の内訳比率(標準ケース)

1. オフィス移転費用の全体像:3つのカテゴリ

カテゴリ 主な費用項目 目安
①退去コスト(旧オフィス) 原状回復工事・解約予告期間中の賃料 賃料の3〜6ヶ月分
②入居コスト(新オフィス) 保証金・仲介手数料・内装工事・家具・IT設備 賃料の6〜12ヶ月分
③引越し・諸費用 引越し業者・行政手続き・名刺・封筒刷新等 数十万〜200万円程度
⚠️ 注意

退去コストと入居コストが重なる「二重コスト期間」が発生しやすいのが移転コストの落とし穴です。解約予告期間は借地借家法第27条に基づく場合が多く通常6ヶ月前の通知が必要です(法令根拠)。新オフィスの入居日と合わせてスケジュール設計することが費用削減の第一歩です(当社実務経験より)。

宅地建物取引士のコメント

移転費用の相談で最も多いのが「思ったより高くなった」という声です。原因の大半は二重家賃と旧オフィスの原状回復費の見落とし。この2つを移転計画の最初に確定させるだけで、予算精度が大きく変わります。

2. 見落とされやすい「隠れコスト」5選

当社への移転相談案件で最も多い「想定外費用」を5つ挙げます。B工事費は特に見落とされやすく、入居後に数百万円の追加請求が来るケースが繰り返されています。

隠れコスト 内容 典型的な金額
B工事費 ビル指定業者による空調・電気・防災設備工事。C工事と混同されやすい 100万〜500万円(規模による)
原状回復費(旧オフィス) 退去時の復旧工事。スケルトン返却なら坪10〜30万円(国土交通省ガイドライン参照) 100万〜3,000万円超
フリーレント後のスライド返還 早期解約時にフリーレント分を返還する条項(借地借家法の範囲で有効) 数百万円になることも
IT設備の移設・新設 光回線工事(申込みから開通まで1〜3ヶ月)・サーバー移設・LAN配線が独立費用に 50万〜300万円
什器・家具の新調 既存什器が新オフィスに合わない場合の買い替え費用 1人あたり10〜30万円
💡 実務ポイント

物件申込み前に管理会社からB工事の概算を書面で取得することを強くお勧めします。B工事費を事前に把握していなかったために入居後に予算超過となるケースは、当社への相談案件でも繰り返し発生しています。

坪数別 移転費用の目安(東京都内・スケルトン物件・標準仕様) 20坪8〜12名500万〜1,100万円50坪20〜30名1,050万〜2,100万円100坪40〜60名2,000万〜4,200万円200坪80〜120名4,000万〜8,500万円 ※セットアップ物件・居抜き物件は内装工事費不要のため30〜50%削減可能
▲ 坪数別 移転費用の目安(東京都内)
坪数別 移転費用総額シミュレーション(東京都内・標準仕様の目安) 20坪(8〜12名) 500万〜1,100万円 50坪(20〜30名) 1,050万〜2,100万円 100坪(40〜60名) 2,000万〜4,200万円 0円 2,000万円 4,000万円
▲ 当社実務経験ベースの目安。Aクラスビルは1.5〜2倍、セットアップ物件は30〜50%削減可能。

3. 坪数別費用シミュレーション

以下は東京都内・標準的な内装仕様(スケルトン物件・一般ビル)を前提とした目安です。Aクラスビルは1.5〜2倍以上、セットアップ物件は入居コストを30〜50%削減できる場合があります(物件条件による)。東京都心のオフィス市場動向については国土交通省・不動産業に関するデータ集も参考にしてください。

規模 対象人数目安 入居コスト 退去コスト(旧オフィス) 総額目安
20坪 8〜12名 400万〜800万円 100万〜300万円 500万〜1,100万円
50坪 20〜30名 800万〜1,500万円 250万〜600万円 1,050万〜2,100万円
100坪 40〜60名 1,500万〜3,000万円 500万〜1,200万円 2,000万〜4,200万円
200坪 80〜120名 3,000万〜6,000万円 1,000万〜2,500万円 4,000万〜8,500万円
宅地建物取引士のコメント

100坪を超える移転では、敷金だけで1,000万円以上のキャッシュアウトが発生します。入居時期とフリーレントをうまく設計することで、この初期負担を大幅に減らせます。物件が決まってから慌てて計算するのではなく、物件探しの段階から総コストで比較することが大切です。

4. 費用を左右する5大要因

要因 費用への影響 対策
物件タイプ セットアップ<居抜き<スケルトンの順にコスト増 セットアップ物件を第一候補に
ビルグレード Aクラスは保証金・内装・原状回復すべてが高水準 グレードと総コストのバランスを比較
B工事の範囲 広いほど指定業者コストが膨らむ(市場価格の1.5〜2倍が目安) 入居前に書面確認・C工事化を交渉
フリーレント期間 長いほど初期費用が下がるが、早期解約時のスライド返還条項に注意 スライド返還条項を必ず確認
移転タイミング 繁忙期(1〜3月・9〜10月)は引越し費用が割高傾向 閑散期への移行を検討

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5. コスト削減の実践的ポイント

  • セットアップ物件・居抜き物件を優先的に検討する(内装工事費を削減)

  • フリーレントを最大化する交渉を仲介会社に依頼する

  • B工事範囲をC工事に切り替える交渉を入居前に行う

  • 複数社からの相見積もりでC工事費用を削減する(同一内容で30〜50%の価格差が生じることがあります)

  • 保証金交渉(6ヶ月→3〜4ヶ月)または保証会社の活用でキャッシュアウトを抑える

  • 現オフィスの什器・家具を売却または新オフィスへ持参してコストを削減する

6. 費用シミュレーションの注意点

変動要因 影響の大きさ
エリア(都心Aクラス vs 郊外一般ビル) 2〜5倍の差が生じることも
原状回復条件(スケルトン返却 vs 現状復旧) 退去コストが10倍以上変わることも
入居時の内装造作の多さ 退去時の原状回復コストに直結
B工事の対象範囲 物件ごとに大きく異なる(入居前に必ず確認)

7. 状況別ネクストアクション

🎯 あなたの状況別ネクストアクション
まず費用の目安を知りたい 希望坪数・エリア・物件タイプを整理してオフィサイトに無料相談。概算費用を最短当日にお伝えします
コストを抑えたい セットアップ物件・フリーレント物件を優先提案。B工事の事前確認も合わせて行います
予算に不安がある 保証金の交渉・保証会社の活用・セットアップ物件の組み合わせで初期費用を最小化します

8. まとめ

移転費用は「賃料×月数」の単純計算ではなく、B工事・原状回復・IT設備などの隠れコストが総額を大きく左右します。入居前のB工事確認・セットアップ物件の活用・フリーレント交渉の3点を押さえることが、移転費用を最小化する王道です。

よくある質問(FAQ)

オフィス移転にかかる費用の総額はいくらですか?

坪数や物件グレードによって大きく異なります。20坪規模で500万〜1,100万円、50坪規模で1,050万〜2,100万円、100坪規模で2,000万〜4,200万円、200坪規模で4,000万〜8,500万円が目安です(東京都内・スケルトン標準仕様・当社実務経験ベース)。賃料だけでなく敷金・内装工事・原状回復費・引越し費用など3カテゴリを合算した総額で計画することが重要です。

移転費用を抑えるための最も効果的な方法は何ですか?

最も効果的なのはフリーレント(賃料免除期間)の交渉と閑散期(5〜7月)への移転です。100坪・坪単価2.5万円で3ヶ月のフリーレントを獲得できれば750万円の削減になります。さらにセットアップ・居抜き物件の活用で内装工事費を大幅に削減することも有効です。

二重家賃とは何ですか?どう避ければいいですか?

旧オフィスの解約日と新オフィスの入居日がずれる期間、両方の賃料が発生することを二重家賃といいます。100坪・坪単価2.5万円で3ヶ月ずれると750万円の追加コストです。新オフィスのフリーレント期間中に内装工事を完了させるスケジュールを組むことでゼロにすることが可能です。

繁忙期と閑散期で移転費用はどれくらい変わりますか?

1〜3月・9〜10月の繁忙期は内装工事費・引越し業者ともに20〜30%割高になります。100坪規模の内装工事で100万〜500万円の差が生じるケースがあります。5〜7月の閑散期を狙うだけで大きなコスト削減が実現できます。

移転費用の予算に予備費はどのくらい見ておくべきですか?

総予算の15〜20%を予備費として確保することを推奨します。移転プロジェクトでは想定外の追加工事・スケジュール変更・資材高騰などが発生することが多く、余裕を持った予算設計が重要です。予備費がないと工事途中で資金が不足するリスクがあります。

セットアップオフィスと居抜き物件の違いは何ですか?

セットアップオフィスはオーナーが内装・家具を整備した状態で貸し出す物件です。居抜き物件は前テナントの内装・家具をそのまま引き継ぐ物件です。どちらも内装工事費を大幅に削減できますが、レイアウトの自由度は限られます。コスト優先ならセットアップ、スピード優先なら居抜きが適しています。

移転費用はいつ頃から準備を始めればよいですか?

移転の12〜18ヶ月前から動き始めるのが理想です。特に100坪以上の大規模移転では、物件探し・B工事交渉・原状回復の準備に時間がかかります。早めに動くほど交渉余地が広がり、フリーレントや賃料削減などの条件引き出しがしやすくなります。まず契約書の解約予告期間を確認するところから始めましょう。

見積もりを取る前に準備しておくべきことは何ですか?

①希望坪数・エリア・予算の大枠、②現在の契約の解約予告期間、③移転希望時期、④社員数と働き方(フリーアドレス・固定席)の4点を整理しておくと、仲介会社からの提案精度が上がります。特に解約予告期間は移転スケジュール全体を左右するため、最優先で契約書を確認してください。

参考・出典元

本記事の法令・制度に関する記載は下記の官公庁・行政機関等の公式情報を参考としています。費用相場・シミュレーション数値は当社実務経験(2026年4月時点)に基づく目安であり、エリア・物件・グレードにより異なります。

情報源資料・ページ名 / 参照内容
国土交通省不動産業統計集(オフィス市場動向参考)東京都心オフィス市場の賃料・空室率の動向参考
国土交通省原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)移転費用の一部である原状回復費の考え方
e-Gov 法令検索(総務省)民法 第601条(賃貸借)賃貸借契約・賃料支払義務の法的根拠
当社実務経験移転費用シミュレーション・隠れコスト事例・費用削減策株式会社アドマイアー(オフィサイト)の実務案件をもとにした2026年4月時点の傾向。エリア・物件・グレードにより異なります。

🏢 移転費用の全体像を整理したい方へ

移転費用は物件タイプ・坪数・エリアによって大きく変わります。まずは希望条件をお聞きし、B工事・原状回復・フリーレント返還など隠れコストも含めた費用相場を整理するところからサポートします。

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