最終更新日: 2025年07月17日
歴史的金融街の再生と未来への布石となる(仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画
日本橋茅場町大変革!未来図を描くビッグプロジェクト
【引用資料】
三菱地所株式会社(平和不動産、中央日本土地建物 共同リリース)ニュースリリース (2025年5月27日)
東京のど真ん中、歴史ある金融街・日本橋茅場町で、再開発プロジェクトが進行中です!
その名も「(仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画」。オフィス、店舗、神社、そして金融支援機能を含めた
高層複合ビルの建設と、それに伴う大幅な公共空間の改善を目的としています。
計画詳細と建築ビジョン
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【引用資料】
三菱地所株式会社(平和不動産、中央日本土地建物 共同リリース)ニュースリリース (2025年5月27日)
「日本橋茅場町一丁目6地区の計画に伴う都市計画の変更について」PDFより(2024年11月12日)
所在地は、東京都中央区日本橋茅場町一丁目6番。
東京メトロ東西線「茅場町」駅直結という好立地で、地上27階、地下3階建て、高さ約140メートルの超高層ビルが建設されます。
仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画は、オフィスはもちろん、おしゃれな店舗の他に、由緒ある「日本橋日枝神社」が再整備され一体化さ、さらに、未来の金融を担うスタートアップなどを支援する施設も入る予定です。
主な開発事業者は平和不動産、三菱地所、中央日本土地建物で、日本の名だたる不動産会社の3社がタッグを組み、東京の都市再生における位置づけとして進めているプロジェクトです。
歴史と未来の融合へ、日本橋日枝神社はどうなる?
このプロジェクトの大きな特徴の一つが、敷地内にある既存の神社「日本橋日枝神社」との共存です。
歴史ある神社は地域住民にとって重要な場所です。その心の拠り所である神聖な場所と都市再開発の融合は、取り壊しではなく、境内を拡張・再整備し、平成通りに面して、より開放的で緑あふれる空間に生まれ変わることにより、その歴史と雰囲気は大切に守られます。
高層ビルと伝統的な神社が美しく調和する姿は、伝統と現代が融合した東京の新たな魅力を創り出します。
【引用資料】イメージパース(境内地)計画地西方向(平成通り)より望む
平和不動産株式会社「(仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画」都市計画提案について(2024年10月24日)
再び熱くなる金融の街・兜町!
かつて日本のウォール街とも呼ばれた兜町・茅場町エリア。
このプロジェクトは、再びこのエリアに活気を取り戻す起爆剤となることを期待し、新しい金融プレイヤーを呼び込み国内外の資産運用会社を積極的に誘致するため、3階から5階を金融系の新しいビジネスやアイデアを持つ人たちのためのコワーキングスペースや交流施設が整備されます。
東京証券取引所やKABUTO ONEなどの金融ランドマークも近接してあり、ここから未来のユニコーン企業が生まれる、そんな未来への種まきとして企業のスタートアップを応援しています。
茅場町駅直結の象徴的なアトリウム空間は、兜町の玄関口として兜町金融街への新しいゲートウェイとなります。「国際金融都市・東京」構想を力強く後押しする、重要な役割を担うことになりそうです。
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安心・安全の地球に優しい街づくり
日本は自然災害に見舞われやすい国でもあるため、現代における大規模開発では、もしもの時の安心へつなげる防災対策の取り組みが期待されています。そのため、ビルのカッコよさだけでなく、安心して過ごせる機能や環境への配慮も万全です。その取り組みの大まかな部分は、防災対策と環境対策です。
防災対策には、災害時に約360人(広場約120人、屋内約240人)が一時的に避難できるスペースを確保し、帰宅困難者や地域住民のための防災備蓄倉庫やマンホールトイレが設置されることが計画されています。
また環境対策は、 太陽光発電(10kW)など再生可能エネルギーを導入したり、雨水を有効活用する雨水貯留活用施設の設置も取り入れられ、未来の街づくりに欠かせない、レジリエンス(強靭さ)とサステナビリティ(持続可能性)をしっかりと考えたエコフレンドリー計画です。
これらの対策は、地域の防災力を高めると共に、環境への負担を軽減することを可能とします。
10年に渡る計画と完成までのスケジュール
この大規模再開発構想において、地権者の方々が勉強会を始めたのが2015年と遡ること「約10年」と、長い時間をかけて準備されてきたビッグプロジェクトだということが分かります。
今後の予定は、工事がスタートするのが2027年度予定で、完成予定が2030年度です。
項目 | 日付・時期 |
---|---|
地権者勉強会発足 | 2015年 |
中央区への都市計画提案提出 | 2024年10月9日 |
中央区による都市計画決定告示 | 2025年5月23日 |
本体工事着工(予定) | 2027年度予定 |
竣工(予定) | 2030年度予定 |
まとめ:日本橋茅場町の新しい時代が始まる!
【引用資料】
中央区 令和7年度第1回中央区都市計画審議会 資料
「(仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画」は、ただ新しいビルを建てるだけでなく、江戸時代から続く歴史と伝統を尊重し、地域コミュニティを育み、そして未来の金融をリードする、まさに夢のあるプロジェクトです。
伝統と革新が融合する新しい日本橋茅場町の姿、そしてそこから生まれる新しい価値に、今後の期待が高まります。
出典について
この記事は、以下の公開情報に基づいて作成しました。より詳細な情報や正確な数値については、各出典元をご確認ください。
1. 都市計画決定関連(2025年5月発表等)
三菱地所株式会社(平和不動産、中央日本土地建物 共同リリース)ニュースリリース (2025年5月27日)
中央日本土地建物株式会社 ニュースリリースPDF (2025年5月27日)
平和不動産株式会社 ニュースリリース「「(仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画」都市計画決定のお知らせ (2025年5月27日)
2. 各社報道記事、その他関連報道
日本経済新聞 平和不動産・三菱地所・中央日本土地建物、「(仮称)日本橋茅場町一丁目6地区開発計画」の都市計画を提案
建設通信新聞 【27階4万㎡複合ビル】5月の都計決定目指す/日本橋茅場町一丁目6地区
建設通信新聞 【日本橋茅場町一丁目6地区、4.1万㎡ビル】都市計画案を提出/平和不動産ら
3. 中央区都市計画決定告示 等
中央区 令和7年度第1回中央区都市計画審議会 資料
4. 東京都政策企画局
東京都「国際金融都市・東京」構想関連資料
5. 中央区議会
資料「日本橋茅場町一丁目6地区の計画に伴う都市計画の変更について」(2024年11月12日) (都市計画提案概要資料として)
6. 三菱地所、中央日本土地建物の都市計画提案に関する情報源
PR TIMES (平和不動産、三菱地所、中央日本土地建物 共同提案関連) (2024年10月24日)